職場の人間関係の悩みほど辛く苦しいことはありません。
なぜなら、職場というのは逃げ場がなくある程度理不尽なことでも受け入れなくてはいけないからです。
では、どうやってその悩みを解決すればいいのでしょうか?ここではヒントになる方法をお伝えします。
重要!まずここから読んで下さい
コンテンツ
このページでは職場の人間関係の悩みを3つのレベルにわけてお伝えしています。
この3つの内のどの方法を試しても構いませんので自分にあっているものから実践をして下さい。
1つめはテクニック編
テクニック的な要素が強いので本質的な改善ではありません、まずは何か改善したいという人にはおすすめです。
2つめは本質編
長期に渡り職場の人間関係を良くしていきたいならこの本質編に力を入れて頂きたいとおもいます。即効性はなかったとしても次第に職場の人間関係の辛い悩みも解決されて行くと思います。
3つめ 超人レベル編
超人レベルとは、通常ではあり得ないような職場の人間関係の変化をもたらす方法です。
効果は瞬時に現れます、ただし容易にこの方法を実践出来ない人もいるので注意が必要です。
1.職場の人間関係の辛い悩みを解決する-テクニック編
テクニック編ではコミュニケーションテクニック、信頼関係構築テクニック、ストレス対策テクニックの3つの項目があります。
コミュニケーションテクニック
職場の人間関係の悩みにおいて問題になる一番最初のレベルはコミュニケーションのズレです。
コミュニケーションが上手く出来ていない、そのズレの積み重ねがストレスとなり人間関係がうまくいかない原因になります。
特に上司と部下の関係のように職場の人間関係においては力の差というのがありますのでそこがコミュニケーションがズレが起きてしまう原因です。
例えば上司からすれば部下が言ったとおりの事をやってくれない、あるいは部下にしてみれば上司が指示する内容が理不尽でとても受け入れがたい等々、職場の人間関係において立場が違うと感じ取る内容に大きなズレが生じるわけです。
このズレを解消するのがコミュニケーションテクニックです。
まずはいくつかのコミュニケーションテクニックからご紹介します。
コミュニケーションテクニックには、感情オウム返し、傾聴テクニック、質問テクニックがあります。
あなたが職場の人間関係で悩んでいたとしたらまずは、これらの方法をのどれかを試して実践をして頂ければと思います。
またこういった方法は1回でよくなるというものではなく、積み重ねて練習が必要になりますのであきらめずに継続して実践をして欲しいと思います。
感情オウム返し
コミュニケーションのズレで問題となるのが相手の話を聞いていない、あるいは聞かれていると感じないというものです。
例えば職場で言うと部下が一生懸命話しをするのですが、上司はそれに対して無反応、あるいは適切な反応が返って来ないという場合です。
モデルケースで話してみましょう。
部下「この前のお客様のクレームですが、私達には落ち度が無いと思うんですが」
上司「・・・」
部下「まずはお客様のご要望を再度お聞きして提案したいと思っていますがこれでいいでしょうか?」
上司「・・・」
部下「あのー・・・」
上司「これぐらいのことは自分で考えて行動しろよ」
ここまで極端なのはないと思いますが(私は経験したことありますが・・・)これは正常なコミュニケーションではありませんね。
つまり話し手が一生懸命喋っているのに無反応の状態というのはとてつもなくストレスになるのです。
こんな状態では職場の人間関係が良くなるということが考えにくいですね。
そこで有効になるのが「オウム返し」です。
オウム返しは聞いた事があると思いますが、感情オウム返しというのはそこから先に一工夫を加えたものです。
例えば、相手が「ゴルフに行って楽しかった」と言ったら、どうオウム返しするのがベストでしょうか?全部返すという方法もあります。
「ゴルフに行って楽しかったんですね」
でも、他にも方法があります。
例えばこの言葉を分解すると以下のように分解出来ます。
ゴルフに行って(行動)+楽しかった(感情)
人によって個人差はありますが、行動にオウム返しするよりも感情にオウム返しをしたほうがより共感が持たれます。
またこのようなオウム返しを意識すると、さらに人の話を聞けるというメリットがあります。
話をよく聞いてくれる人は、やはり好かれる傾向にあります。
特に職場の人間関係おいては上司と部下の場合だと力関係に差があります、上司の方が部下に対してオウム返しをしてあげると聞いてもらえているという安心感から、職場ではよく大事だと言われる「報連相」が出来るようになります。
ただし注意点としてはやり過ぎは返って不自然なコミュニケーションになりますので、バランスよく実践することが大事です。
傾聴テクニック
職場の人間関係を良くする方法としてコミュニケーション能力が求められるわけですが、よくこのようなコミュニケーション能力改善で取り上げられる方法が傾聴テクニックです。
傾聴という言葉はよく聞きますが教える講師によって定義はバラバラです。
ですがここでは、シンプルに相手の話を深く聞くことを傾聴と定義しています。
しかし、意外と出来ているようで出来ていないのが傾聴なのですが、その方法についてご紹介します。
相手の話を遮らずに最後まで聞く
最もシンプルで、かつほとんどの人が実践できていないコミュニケーションテクニックです。
話はちゃんと聞いているという人でも、相手の話を遮ったり自分の話をしたりする人がいます。
自分では出来ているつもりでも改めてご自身の話の聞き方を確認してみて下さい。
100%遮らずに聞くことができていますでしょうか?職場の人間関係においては上下関係が厳しいところだと、力の強い人の都合で話を止めたり、進めたりします。
その力を持っている人にとっては都合がいいかもしれませんが、相手にとっては話しづらく辛く苦しいコミュニケーションが続く事になります。
人間関係がうまくいかないというところもこういった事に原因がある場合が多いと考えられます。
特に職場で言うと上司が部下の話を聞く時にはこのような話を最後まで聞くということができていない事がほとんどです。
以下の最後まで話を聞くということができていない例をご覧下さい。
部下:「部長、お客様から至急に商品を届けろという要求を頂きまして、私も納期にはお時間かかることを申し上げたのですがどうしてもご理解頂けなくて・・・」
上司:「何?あれほど納期が短縮できないことはお前にも伝えただろうが!」
部下:「はい、それは理解していますが、今回のお客様の要求が、それをお伝えしてもご理解頂けなくて・・・」
上司:「あぁー!!もういい俺が代わりにやるからもうお前は手を出すな」
部下:「・・・」
このやり取りでは、話を最後まで聞かないことで様々な問題が考えられます。
1つは部下の不安な気持ちが解消されていないということです。
もしかしたら、この部下はお客様から相当ひどく怒られクレームを言われたかもしれません。
人は不安になると冷静な判断が出来ません。
話を最後まで聞いてあげることでまずはその不安を解消する事ができます。
次に話を最後まで聞かないことによって部下とお客様の間でしか話されていなかったやり取りを聞かずにお客様と話してしまうことです。
部下から十分なヒアリングをせずにお客様に連絡をしてしまうと、さらにお客様の怒りを強くしてしまうことさえ考えられます。
それらの点から見ても話を最後まで聞かないというのはマイナスでしかないわけです。
まずは1日でもいいので相手の話を遮らずに最後まで聞くというのを試して下さい。
もちろん職場においては緊急を要する出来事というのはあるかもしれませんがその場合は遮るのはやむえません。
しかし、人間関係を良くしていくという観点で言えば可能な限りは話を遮らずに最後まで聞くということを試して下さい。
あなたはこの話を最後まで聞くという凄くシンプルな方法を聞いてがっかりしたかもしれません。
しかし、シンプルなものほど人はやろうとしません。
やってみれば絶大な効果があるのがこの「最後まで遮らずに相手の話を聞く」という方法なのです。
意図を持って聞く
簡単そうで意外と知らない方法です。
話を聞こうとした時に人は無目的に受け身で聞こうとします、しかしそうするとよりよいコミュニケーションもとれませんし、職場の人間関係を築く事もできません。
意図を持って聞くというのは、あらかじめ聞くに当たって目的を持つという方法です。
例えば
「相手を幸せにしたい」
という意図を持って聞く
「相手を成長させたい」
という意図を持って聞く
これだけでも聞き方はだいぶ変わります。
質問テクニック
質問というのはありふれたものですが、その使い方によって相手との良いコミュニケーション、悪いコミュニケーションの差が生まれます。
クローズドクエスチョン
クローズドクエスチョンとは、二択しか選択肢が無いような質問の事を言います。
「レポートは出来ている?」
「反省しているのか?」
このような質問の場合はYESもしくはNOしか言うことが出来ません。
クローズドクエスチョンが悪いというわけではないですが多用したり、立場の上の人が下に使うと圧迫感を感じる事になります。
また自分が良かれと思って質問をしていても、質問内容がクローズドクエスチョンだと段々とコミュニケーションが取りづらくなり、相手から避けられたり衝突する可能性が高くなります。
信頼関係構築テクニック
信頼関係を短時間で構築する方法があります、ここではシンプルかつ実践しやすい方法をご紹介します。
ミラーリング
ミラーリングとは言葉にあるように鏡のように相手の動作を真似るテクニックです。
相手が腕を組めば自分も腕を組む、お水を飲んだら自分もお水を飲むというようにその動作を真似るテクニックです。
ただし、露骨にやると相手に気づかれ不信感を与えるので、少しずらしてやるというのが一番無難です。
ズラすとは?
相手が腕を組んだら1分後に腕を組む
相手が腕を組んだら自分は足を組む
等、時間差や動作を多少変えてやるという方法です。
ペーシング
ペーシングとは相手のペースに合わせる方法です、方法として最もシンプルなのが相手の話すスピードです、あるいは声のトーンやボリュームにペースをあわせます。
例えば早口で喋る人がいたら自分も早口で喋る、ゆっくりと話す人が自分もゆっくり話す。
このように相手のペースに合せていくと共感が生まれて、その後信頼関係が築けます。
ストレス対策テクニック
職場の人間関係において強いストレスを感じているのでまずはそれから改善したいという人もいると思います。
そこでここではストレスを軽減する方法についてご紹介します。
ストレスは悪いものだという思い込みを変える
ほとんどの人はストレス=悪いものという印象をお持ちでないでしょうか?
ストレスというのはそれ自体悪いものではなく、それがあるからこそ成長しようとしたり、努力をしたりします。
過度な状態が心身に影響を与えるのであって、ストレスは必要なものであるという事を理解することが大事です。
感情を感じきる
ほとんどの人が過度なストレスを感じるのは感情を抑えようとすることです、例えば「怒り」という感情を感じた時に良くないものだということで必死に抑えようとします。
感情というのは十分に感じきると消えるという仕組みがあります、トラウマなどの深いものは除いて通常は感じきる事によって消えます。
もちろん怒りを感じたら、それを表に出して怒れということではなく、心の内側で怒りを感じきるということです。ストレスが溜まる人は心の中でも抑えようとするのでそれは返って逆効果です。
感じきることが大切です。
2.職場の人間関係の辛い悩みを解決する-本質編
職場の人間関係の辛い悩みを解決する方法の本質編に入ります。
本質編というのは冒頭でも説明をしたように即効性はなかったとしても長期的に見て効果のある方法で次第に職場の人間関係の辛い悩みから解決されていきます。
人間関係における間違った思い込みを変える
今もしあなたが職場の人間関係において悩んでいて辛いと感じるなら、これまでの考え方が強く影響しています。つまり今つらいと感じている構造が変わらないので悩み続けるという状態を繰り返すわけです。
人には「こうでなければならない」という思い込みがあります、これをビリーフと言ったりシナリオと言ったり色々な呼び方がありますが大事なことは、そういった思い込みを変えていくことです。
ここではいくつかのパターンをご紹介します。
職場の人間関係で100点を取らなくてはならない
強いストレスを感じている人ほど思っているのが職場の人間関係において100点を取らなくてはいけないという思い込みです。
「社会人として、、、」
とか
「大人として、、、」
とか
これまで教育や環境で教えられてきた事に縛られていると、よりよい人間関係を築けない自分はダメな人間だと強く思うようになります。
職場の人間関係において見返りがなければならない
ほとんどの人が職場の人間関係において知らず知らずにやっているのが相手に対しての見返りです。
例えば何かを教える、手伝うといった事はあると思いますが、そういったアクションに対して、相手からの見返りを求めようとする考え方です。
ここでは色んな意見があると思います、やったからお返しは当然だとか、そういった気持や考え方が浮かぶのも自然なことかもしれません。
ただストレスという点においてはそういったアクションを期待すればするほど期待通りの反応が出なかった時に怒りや悲しみ等の様々な感情およびストレスを生み出します。
3.職場の人間関係の辛い悩みを解決する-超人編
ここからは、職場の人間関係の辛い悩みを解決する、超人編としてご紹介します。
超人編というのはどういうことか?まだピンと来ていない人がほとんどだと思います。
超人編というのは、瞬間的に人間関係が変わったり、修復が不可能だったと思われる人間関係が改善したりなど通常では考えられない深さと速さで人間関係が変わる事を言います。
信じられないほどの効果を出す超人編の仕組み
あなたはこの超人編の話を聞いて、なぜそのような効果が出るのか不思議に思ったかもしれません、ノウハウやテクニックでもない、さらに本質的な方法も飛び越えて変化を起こす方法が超人編ですがなぜそのような効果が出るのかそれについて解説します。
集合的無意識
集合的無意識とは何か?まずこちらをご覧下さい。
集合的無意識(しゅうごうてきむいしき、ドイツ語:Kollektives Unbewusstes、英語:Collective unconscious)は、カール・グスタフ・ユングが提唱した分析心理学における中心概念であり、人間の無意識の深層に存在する、個人の経験を越えた先天的な構造領域である。普遍的無意識(ふへんてきむいしき)とも呼ぶ。個人的無意識の対語としてあり、ユングはジークムント・フロイトの精神分析学では説明の付かない深層心理の力動を説明するため、この無意識領域を提唱した。
引用:Wikipediaより 集合的無意識
鏡の法則
色々な人がこの法則の説明をしたりしていますので知っている人も多いかもしれませんが、鏡の法則とは人は鏡であり目の前の問題は全て自分の投影であるという法則です。
ただしこれには2種類あります
1つ目は単純な鏡の法則です、例えば周りに暗い顔をしている人がいたら自分も暗い顔をしていたり気分が落ち込んでいる等単純に自分自身の状態を投影しているようなことを単純な鏡の法則といいます。
2つ目は深い鏡の法則です、これは単純に今の自分の状態の投影ではなく自分自身の心の内側にある自分でも気づいていないような恐れや不安を投影しているものです。
この集合的無意識と鏡の法則のような仕組みがあり、その仕組の原理原則を知ると問題が解決していくというものです。
この超人編でご紹介しているような解決方法というのは、一人一人によって理由が違うため本当に解決したいと思う場合は、この方法で解決を提示しているコーチやセラピストを探すことをお勧めします。
ここでは、比較的に誰でも出来る解決ワークをご紹介しますが、あくまで単純な方法で人によってはこの方法でも解決できないこともありますのでご了承下さい。
超人的に職場の人間関係の悩みを解決するワーク
感謝ワーク
一つ目は感謝ワークです、問題となっている相手に対して感謝をするというワークです。
でも、そんな問題のある相手に感謝なんて出来ないという人もいると思いますが、考えたかを変えると感謝できる部分も意外と見つかるものです。
例えばいつも叱られている嫌な上司がいたとしたら、その上司がいるおかげで仕事を強制的にではあるけども頑張れている等です。
でも、そうは言っても感謝なんて出来ないという人もいると思いますので、無理矢理に理由を探さなくても最初は機械的にでもいいので感謝を心の中でいいので言い続けましょう。
ただしやるほどストレスになるなら、この方法は合わないのでやめて下さい。
ポジションチェンジ
このワークをやるには椅子を2つ用意します、そして椅子を向かい合わせにします。
そしてもう一方の椅子には自分が苦手であると思う人をイメージします。
なるべくその人の表情や態度を観察する感じでイメージして下さい。
十分にイメージ出来たら、自分の座っている椅子から相手の椅子へ移動して座ります。
座った瞬間からその人と一体化するイメージを持って下さい。
もっと角度を変えていうとその人がまるでぬいぐるみになったつもりであなたはその人のぬいぐるみをかぶりそしてその人と一体化する感じでイメージして下さい。
そして椅子の向こう側にいる自分を、その苦手な相手になりきったつもりで観察して下さい。
そうすると自分の立場ではわからなかった視点が得られて気づきが起こります、そして本当に深い気付きがあるとストレスがグッと下がりその結果相手が変わる可能性もあります。
以上の方法でも変わらない場合は、無意識の変化を扱う領域なのでその分野を得意とするコーチやセラピストの支援を受けることをお勧めします。
コメントを残す